まずは前足を伸ばし後ろ足をひきつけるノーズボーンから。アプローチは2ウェイキエアーと同じ。後ろ足でウェイキを強く突き放し完全にボードがウェイキをリリースしたら、いったん両膝を曲げてボードを引き寄せる エアーのピークに近づいたら前足のつま先を突き出すようにして前に出す。 エアーのピークでノーズボーンを完成させたら前足を引き元に戻してランディングに入る。注意するのは、ノーズ上がりにボードが上がり、前足が伸びたまま後ろ足だけ曲げてノーズボーンをしない事。ポイントは一旦両足でボードを引きつけてから前足を突き出して戻すという動作を心がけよう。

次は腰をひねってボードをツイストさせてみよう。ウェイキへのアプローチは2ウェイキエアーと同じだがリリースする瞬間が少し違う。2ウェイキエアーの場合はエッジを、かけたままウェイキをリリースするがBS方向にツイストさせる場合にはボードが抜ける瞬間にエッジを切り替える(戻す)。空中に飛び出したらロープのテンションをキープするためハンドルを下に押さえハンドルを支えにして腰を捻る。ボードをツイストさせたら再度ハンドルを支えにして戻してくる。ボードをツイストさせるコツは上半身と下半身とを逆にねじるような感じで腰をひねる。上半身が一緒に回ってしまうとボードが戻せなくなる。

同じノーズボーンでもツイストを加えるだけでかなりスタイルが変わる。上の2つをマスターしたら今度はツイストしてノーズボーンを入れよう。これだけでも決まるよ。まずは通常のツイストの要領でウェイキから飛び出す。飛び出したらツイストを始めるが両膝を引きつけるようにして腰を捻ろう。そしてエアーのピークでノーズを水面に、つき刺すようなつもりで前足を突き出す。次に突き出した足を元に戻してランディングに入る。

ツイスト&ノーズボーンが、できるようになったら今度はグラブを入れてみよう。これでもかなりかっこいいが、余裕が出てきたら次のステップで最終目標のルックバックインディにトライしてみよう。上と下のボードの向きの違いに注目。

このトリックにトライするときは高さのあるエアーを意識しよう。まずはノーズボーン&ツイストの要領でウェイキを飛び出す。両膝をしっかりと曲げボードを引き寄せて上体をやや前方に傾けバックハンドで足と足の間のトゥサイドをグラブする。そしてウェイキのピークで前足を前に突き出しノーズボーンを完成させる。ピークから降りて来るときにグラブをやめ体をボートの方へ向けランディングに入る。ポイントは、次のようだ。

ツイスト、インディグラブ、ノーズボーンと3つのトリックを一度にするわけだからエアーは出来るだけ高いエアーを心がけよう。
ノーズボーンはエアーのピークでノーズを前に突き出すようにしてポークを入れるとかっこよく決まる。また、ノーズは下げ気味に。
ハンドルは上下しないようにしっかりと固定し常にロープテンションをキープする。
 ハンドルが動いてしまうとロープテンションが無くなりツイストさせたボードが戻らなかったり空中でのバランスが不安定になる。

いよいよ最終目標のルックバックインディだ。まずは通常より強くヒールエッジに加重してウェイキにアプローチ。踏み切る瞬間に、よりエッジを強く踏み込み、切り替えエアーに入りボードをツイストさせる。そしてバックヒップの方へハンドルを強く引きつけるようにしてツイストを強める。このときに思い切って後ろを見るようにするとよりボードがツイストしやすくなる。同時にボードを引き寄せながらノーズを下げインディグラブ。できればノーズを下に突き出すようにしてポークをいれノーズボーンをキメル。次に伸ばした足を引き戻しハンドルを引きつけてボードを元に戻し着水点に顔を送り体勢を戻してランディングに入る。ポイントは次のようだ。

ルックバックインディを成功させるには、まず滞空のあるエアーを心掛けよう
魅せるポイントはどこまでルックバックさせるか。
 ウェイキを抜けたら思い切って後ろに体を開き後ろを振り返るくらいの気持ちで顔を向けよう。
 ボードを強くツイストさせるには強い顔の先行動作が有効だ
思い切ってやればルックバックまでは何とかできるだろ。しかし多くの人が戻ってこない。
 ボードを戻すためにはロープテンションが重要になるのでルックバックで体から離れたハンドルを強く引きつけて戻すようにしよう




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峠 範和
峠 範和 '96〜'98年。3年連続全日本チャンピオン 2000年クラス別世界チャンピオン。シーズクラブウェイクボードスクール校長。ウェイクボード界のカリスマ的存在であり数々の記録と伝説を残し続けている。スクールには年間5,000人を越える生徒が訪れ、また芸能人も彼のスクールを訪れている。現在、自由なウェイクボードのスタイルを追及するため、コンペには一切出場せず新たなスタイルを築きながら進化し続けトッププロとして、またテレビ、雑誌、ビデオなどで活躍中。
スポンサー/ Liquid Force . Supra . DNA. Free Style J-F、 Hard Line R2 Nevin、 Pro Tec 他
※使用ボード、リキッドフォース・ヘリック134。
※トーイングボート、スープラランチ1。

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