今回は一歩進んだ(流行り)のスピントリック、オフアクシスを教えよう。オフアクシスと言うのはスピントリックの一種で回転の軌道軸をずらしてボードを回転させます。回転には通常のスピンと同じように360や540などがあります。また軌道のずらし方で同じオフアクシスでも違うように見えたりと様々なスタイルを自分の好みで作る事もできます。普通のスピンに飽きた人は是非チャレンジしてみましょう。



アプローチはグラブトリックと同じで、徐々にエッジを強めウェイキに向かう。エッジをかけたままウェイキを上りボードをリリースする時もエッジを残したままでタイミングも遅らせる。ノーズを斜め後ろ方向に上げるようにしてボードを回転させる。このときフロントショルダーを強く後ろに開き回転に入る。ボードが回転を始めたらハンドルは下に押さえるようにして固定し、その周りを体が回るようなイメージを持って回転を続ける。ボードが180度回転をしたところで、フロントハンドでハンドルを取りに行き、ハンドルをキャッチしたらさらにフロントショルダーを開き残りの回転に入る。このとき着水点を早く見るようにすると残りの回転が誘導されてボードが回転を続けるのでハンドルを引きつけてランディングに入る。
アドバイス
●ノーマルのスピンとの一番の違いはボードのリリースのやり方にある。ノーマルの場合はエッジをオフにしてウェイキを踏み切るがオフアクシスの場合はエッジを残したまま踏み切ることによって回転軸をずらしやすくする。また、ボードのリリースを少し遅らせると自然にノーズから上に上がっていくのできっかけがつかみやすい。
●ボードをリリースする方向は横ではなく斜め後ろを意識してリリースしよう。
●ハンドルは常に下に押さえつけるようにして固定しその周りを回るようなイメージで回そう。






このシークエンスもHSオフアクシス360だが同じトリックでもボードの回転の軌道を変えると見た目に違って見える。この場合はボードの回転の軌道をより縦方向に回転させている。アプローチは同じで違うのはボードのリリースのやり方。よりエッジを残したままで斜め後ろではなく上方向にボードのノーズを空に向けて上げるようなつもりでウェイキをリリースする。 そうするとボードは縦に近い回転をする。リリースがうまくいくとボードは自然に回転するのでフロントハンドを離しハンドルパスだけに全神経を集中させよう。このときバックハンドを固定しておくことを忘れないようにしハンドルを下に押さえつけるようにしてボードを回転させ腰でキャッチ。ハンドルをキャッチしたら素早く着水点を見て回転を誘導しランディングに入ろう。


普通のスピンを見てみよう。リリースの瞬間にオフエッジにしている。オフエッジにすることによってロープのテンションが緩み、ハンドパスがしやすくなる。普通のスピンの場合はフロントハンドとバックハンドの両手を使ってハンドパスをするがオフアクシスの場合はエッジを残したままボードをリリースするのでロープテンションが強いためハンドルを押さえるようにしてハンドパスを行う。普通のスピンとの大きな違いはリリース時のエッジとハンドパスのやり方である。普通のスピンが出来る人は、このことをよく頭によく入れてトライしてみよう。




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峠 範和
峠 範和
'96〜'98年。3年連続全日本チャンピオン 2000年クラス別世界チャンピオン。シーズクラブウェイクボードスクール校長。ウェイクボード界のカリスマ的存在であり数々の記録と伝説を残し続けている。スクールには年間5,000人を越える生徒が訪れ、また芸能人も彼のスクールを訪れている。現在、自由なウェイクボードのスタイルを追及するため、コンペには一切出場せず新たなスタイルを築きながら進化し続けトッププロとして、またテレビ、雑誌、ビデオなどで活躍中。
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※使用ボード、リキッドフォース・ヘリック134。
※トーイングボート、スープラランチ1。
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